マッサマンカレー(タイ語ではケーンマサマン)は日本でも最近人気がでてきましたが、CNNGOというサイトの調査で2011年に世界一の料理の称号をとったほどおいしさには定評があります。元々はタイ南部の料理です。オーストロネシア人(フィリピン諸民族、マレー人、メラネシア人、ミクロネシア人、ポリネシア人等が含まれる海洋民族)の料理で“サラマン”という名前でした。
元来、この料理は今より少し、しょっぱくてあぶらっこい味だったのですが、 甘い味が好きなタイ人の口に合うように、一部の材料と調味料が変わって伝えられました。
世界の中で一番美味しい料理といわれる本物の料理なので、もちろん、クルーズレストランでもメニューに入っています。
では、当店の“ケーンマサマン”はどんな味なのか? こだわりをご紹介します。
まず、ソースを作る際、タイのオリジナルの材料を厳選して、ロイヤルプロジェクトで栽培された無農薬のニンジンやジャガイモやピーナッツを用意。スパイスとカレーペーストを混ぜてこんがりいい匂いがするまで丁寧に炒めます。
クルーズレストランでは、濃厚なコクを出すために、隠し味として上質なココナッツミルクを入れることにしています。
このためソースには野菜からにじみ出た甘さ、スパイスの刺激、そしてココナツミルクのコクが絶妙なハーモニーが生まれるのです。さらに、ヤシの実から作った砂糖を加えて、ほんのり甘い良い香りを出し、タマリンドの実を固めたもので少しだけ酸っぱさを加えています。
具材のチキンは、ソースに入れる前にほどよく揚げ、スープで煮込んだ際に皮が縮んだり旨みが流れ出ないように調理します。こうすることで、チキンの旨みはそのままで、カレーソースとの調和が楽しめるのです。
重層的な味に深みが感じられる、クルーズレストランのマッサマンカレーをお楽しみ下さい。